観光庁は2023年度「事業者間・地域間におけるデータ連携等を通じた観光・地域経済活性化実証事業」として、観光やデジタル分野の有識者の審査を受け、7事業を採択した。観光地・勘産業全体の収益最大化を図り稼げる地域を実現するため、観光DXに関する先進モデル創出に取り組む。
採択された7事業の詳細は下記のとおり(団体名/事業名/地域/概要)。
Yamagata Open Travel Consortium
- 「データ標準化と広域連携による販売システムの実証」
- 山形県天童市、米沢市、尾花沢市/複数の地域が連携
- PMSの予約情報を基に相互送客を実施することを通じたエリア全体の消費拡大
福井県観光DX推進マーケティング
- 「観光実態把握とマーケティングモデルケース造成事業」
- 福井県
- 人流、POS、アンケート等の多様なデータをオープンデータ化することで、地域での商品造成や消費拡大を図る
箱根温泉DX推進コンソーシアム
- 「快適な周遊、旅を満喫する箱根温泉まるごとDX事業」
- 神奈川県足柄下郡箱根町
- 道路や駐車場等の混雑状況をリアルタイムで可視化し、旅行者に最適なルートを提案することで、消費拡大やオーバーツーリズム対策に取り組む
海の京都観光DX推進協議会
- 「海の京都データ交換プロジェクト」
- 京都府福知山市、舞鶴市、綾部市、宮津市、京丹後市、伊根町及び与謝野町
- 複数の地域が連携し、旅先でのふるさと納税に対して、地域通貨を発行することによる消費拡大等
しまなみ海道DXコンソーシアム
- 「レンタサイクルを基軸としたしまなみ海道活性化事業」
- 広島県尾道市、愛媛県今治市
- サイクリスト向けに、位置情報・走行距離・天候等に基づくレコメンドの提供
隠岐OTA推進共同事業体
- 「隠岐4島の予約DX・CRM統合による経済循環プロジェクト」
- 島根県隠岐郡
- 宿泊・体験・交通等の予約・決済が可能なシームレスな地域サイトを構築するとともに、島をまたいだ周遊を促進するためのCRM構築
日本観光振興デジタルプラットフォーム推進コンソーシアム
- 「日本観光振興デジタルプラットフォーム」構築事業
- 全国観光情報データベース等を活用し、自治体やDMO等に向けたDMPサービスを提供