星野リゾート、西表島で夜間・早朝の観光体験を拡充、分散によるオーバーツーリズム対策で

星野リゾート 西表島ホテルは、島の環境保護と地域経済の振興を目指し、ナイトタイムコンテンツを提供する。オーバーツーリズム問題が懸念されるなか、夜間や早朝の楽しみ方を拡充することで訪問する時間とエリアの分散を促進。今春から開始した連泊の推進とあわせ、地域経済の活性化とエコツーリズムサイクルの確立を目指す。

西表島への来訪者は石垣島からの日帰り客が多いため、観光客は人気エリアに集中してしまう。そこで、同社では夜間や早朝の魅力を楽しむ「ナイトタイムエコノミー」を推進することで宿泊する旅行者を増加させ、観光の分散化と地域経済への波及効果を図る考えだ。現在、同ホテルでは「早朝SUP」や「月ヶ浜サンセットタイム」「ナイトカヤック」など各種コンテンツを提供。2023年7月には新たに「夜の動物散策!ジャングルナイトツアー」を、3月~10月の設定で開始した。

西表島では2023年3月、入域観光客総数の基準値を含む「西表島観光管理計画」が設定された。同ホテルでは2023年4月から、宿泊予約を2泊以上の滞在に限定し、連泊を推進。同ホテルが宿泊客を対象に実施した顧客満足度調査のデータによると、2泊以上の滞在は1泊よりも満足度が高く、滞在泊数が伸びるほど満足度が高くなる結果がでたという。

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