【年頭所感】一休　代表取締役社長　榊淳氏　―2024年はアウトバウンド事業を立ち上げ

一休代表取締役社長の榊淳氏が、2024年を迎えるにあたって年頭所感を発表した。

榊氏は2023年について、コロナ禍におけるさまざまな制約が解除されたことによる国内旅行やインバウンドの回復が、宿泊施設の客単価の上昇や予約の早期化といった好循環を市場にもたらしたと述懐。その一方で、貴重な客室在庫について、ユーザーのニーズに合った提案の必要性が増していると言及した。

一休は2024年、国外進出に視野を広げる。榊氏は、これまで国内宿泊予約事業でつちかったノウハウを活かし、アウトバウンド事業を立ち上げてユーザーが世界中で「こころに贅沢」な時間を過ごせるようなサービスを目指していくと意気込んだ。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。

2024年　年頭所感

新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。日頃より宿泊施設の皆さまをはじめ関係各位に格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

2023年はコロナ禍におけるさまざまな制約が解除され、観光・宿泊市場は数年ぶりに活況を呈した1年でした。国内旅行やインバウンドの回復によってあらゆるカテゴリーの宿泊施設様の需要が高まり、客単価の上昇や予約の早期化といった好循環を市場にもたらしました。

市場の好況は私たちのビジネスにとっても良いことですが、一方でお宿からお預かりする客室在庫はますます貴重なものとなります。その貴重な在庫を丁寧に販売するため、ユーザーのその時々のニーズに合った最も心地よい提案ができるよう試行錯誤してまいりました。宿泊施設様に対しては、各々の状況にあった施策を打てるようプロダクトにも磨きをかけております。

また、一昨年に立ち上げた新事業「一休.comふるさと納税」において、昨年は魅力的なお宿を有する多くの自治体と契約を交わすことができました。これにより、ご紹介できるホテル・旅館は700を超え、ユーザー（寄附者）に新たな価値を提供できるサービスとして成長してまいりました。

2024年は国外にも視野を広げてまいります。新年には、これまでの国内宿泊予約事業で培ったノウハウを生かしたアウトバウンド事業を立ち上げ、ユーザーが世界中で「こころに贅沢」な時間を過ごせるようなサービスを目指していく所存です。

国内外の宿泊予約事業を通じて、旅行業界のさらなる発展、活性化へ寄与できるよう精進してまいります。本年もよろしくお願い申し上げます。

株式会社一休

代表取締役社長　榊淳