タイ国政府観光庁(TAT)は、タイ観光警察局やグラブ・タクシー(Grab Taxi)など民間企業とともに、外国人観光客の安全な旅を支援するオンラインコミュニケーションキャンペーン「Thais Always Care」を展開する。
Careは、Compassion(思いやり)、Assistant(支援)、Relief(安心)、Elevate(向上)の頭文字を取ったもの。キャンペーンを通じて、タイは安全な観光デスティネーションを訴求していく。
具体的には、観光警察が移動トラックでパトロールを実施するほか、ライブ映像による安全確認を強化する。また、英語、中国語、ロシア語、日本語、韓国語、フランス語、ドイツ語、アラブ語などの多言語に対応したアプリ「POLICE I LERT U」を用意。外国人観光客に対して、24時間対応の救急センター1155への接続支援や、各大使館や国際機関への連絡機能を提供する。
タイ最大の小売施設開発企業のセントラル・パタナ(CPN)は、防犯カメラを増強するほか、来店者や車両のチェックも強化。施設入口で手荷物検査も実施する。
グラブ・タクシーは、リアルタイムで車両の位置を共有し、緊急時に支援を行うセーフティセンターの機能を提供する。
さらに、TATは海外インフルエンサーを活用して、世界に「Thais Always Care」をアピール。タイの安全なデスティネーションとしてのイメージを高めていく。特に、今後回復が期待される中国人旅行者への訴求を強めていく方針だ。