箱根DMO、「観光デジタルマップ」を本格稼働、施設予約から混雑状況に応じたクーポン配布まで、蓄積データはオープン化

箱根DMOは、「箱根町観光デジタルマップ」の本格稼働を開始した。このマップは、交通や店舗の混雑状況を可視化するとともに、「店舗・施設の予約」「おすすめ周遊ルートの案内」「混雑状況に応じたクーポンの配布」「ガイドツアーの案内・予約」などの機能を盛り込んだもの。

箱根では、インバウンドを含め観光需要が回復するなか、休祭日を中心に交通渋滞、公共交通の混雑、飲食店での行列などが課題となっていることから、デジタルマップを活用し、需要の分散・平準化を進めていく。

このデジタルマップ事業では、日立システムズ、ランドブレインとともに箱根温泉DX推進コンソーシアムを形成。地域内外の多くの関連事業者と連携している。

渋滞情報の可視化に向けては、AIカメラを設置し、箱根町内の道路状況をリアルタイムで提供。天候などによる交通規制情報を表示する。交通渋滞予測では、箱根町内の6ヵ所の駐車場混雑状況をデータ取得し、デジタルマップ上に混雑・交通情報を表示する。

また、箱根町内の飲食店については、営業時間などの情報発信に加えて、一部の店舗では リクルートの業務・経営支援サービス受付管理アプリ「Airウェイト」を搭載し、混雑状況を表示に加えて、オンライン予約もできるようにしている。

さらに、デジタルマップ上で、飲食店、日帰り温浴施設など観光施設のお得なクーポンサービスを案内する。

このほか、周遊ルート案内では、観光テーマや周遊地域を中心としたおすすめルートだけでなく、タイムシフト観光(早朝・夜間)ルートの提案や、渋滞情報を加味したルートを提案する。

箱根DMOは、箱根観光デジタルマップの運用を通じて蓄積したデータや関連データを、APIを通じて「箱根観光オープンデータ」として段階的に公開していく予定にしている。

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