観光庁は、2023年の訪日外国人消費額の確定値を発表した。消費額は2019年比10.2%増の5兆3065億円にとなり過去最高を記録。訪日外国人(一般客)1人当たり旅行支出も同34.2%増の21万3000円と大きく伸びた。
国籍・地域別では、台湾がトップで7835億円(構成比14.8%)、次いで中国の7064億円億円(14.3%)、韓国の7392億円(13.9%)、米国の6070億円(11.4%)、香港の4800億円(9.0%)の順。上位5カ国・地域の全体に占める割合は63.5%。
なお、2019年では中国が全体の36.8%(1兆7704億円)を占めていた。
全主要市場すべてで2019年比を超え、特にシンガボール(101.2%増の1714億円)、米国(88.1%増)、カナダ(76.2%増の1181億円)、韓国(74.1%増)、フイリピン(67.4%増の1103億円)が顕著に伸長した。
1人あたりの旅行支出を国籍・地域別で見ると、オーストラリアが最も高く34万1000円、次いでスペインの33万6000円、イタリアの33万4000円の順。2019年比で最も伸びたのはイタリアで67.6%増。
費目別では、宿泊費が1兆8345億円(34.6%)と最も多く、次いで買い物代1兆4043億円(26.5%)、飲食費1兆1955億円(22.5%)の順で多く、2019年同期と比べると宿泊費の構成比が増加。買い物代については、2019年の1兆6690億円から減少した。