日本政府観光局（JNTO）によると、2024年4月の訪日外国人旅行者数（推計値）は2019年比4.0％増の304万2900人となり、前月に引き続き、単月で300万人を超えとなった（2019年実数：292万6685人）。前月に続き、春の桜の季節にあわせた需要増に加え、東南アジアや中東地域におけるイスラム教の断食明けにあわせた海外旅行の需要増も影響した。2024年の累計では5.7％増の1160万1200人。1月からの4カ月間で1000万人を超える勢いで推移している。
地域別では、韓国の66万1200人（2019年比16.7％増）に続き、中国が53万3600人（26.5％減）で2位に浮上。次いで、台湾が45万9700人（同13.9％増）、米国が22万8900人（同34.5％増）、香港が18万4500人（同5.3％減）となった。中国市場の回復に勢いがでた。
また、JNTOによると、23市場のうち、韓国や豪州（同14.6％増の8万800人）、インドネシア（同57.2％増の6万25000人）など14市場で4月の過去最高を記録。特に、フランス（同12.2％増の5万1600人）、イタリア（同3.5％増の2万4900人）、中東地域（同73.8％増の2万3200人）は、単月の過去最多を更新した。
航空データOAG社のデータによると、2024年4月に国内主要空港（成田、関空、羽田、福岡、名古屋、札幌）に到着した国際線は、便数が2019年比9.8％減の1万9316便（2102便減）、座席数は7.7％減の454万882席（38万16席減）。前月並みの推移となった。
空港別では、羽田空港（便数27.8％増の4469便、席数22.0％増の110万7096席）が便数、座席数とも、増加率の上昇傾向が続く。福岡空港（便数7.5％増の1840便、席数11.1％増の39万4955席）は便数の増加率は僅かに低下したが、席数は上昇した。その他の空港は成田空港が前月並みの推移を維持したほか、2019年比で減少傾向となっている。
なお、JNTOでは訪日外客数（推計値）の発表において、訪日客数が順調に回復していることを踏まえて2024年4月から2023年比を基準とし、2019年比を参考指標とした。
訪日外国人数の月次推移と市場別の数値は以下のとおり。
※本グラフはコピー＆ペーストで自由に転載可
JNTO資料（対2019年比）より
JNTO資料（対2023年比）より
観光マーケティング実務スタッフ（旅行好き大歓迎！）【株式会社マーケティング・ボイス】
