LGBTQ+旅行者の意識調査、「LGBTQ+に協力的な地域への旅行を予約している」が56%

ブッキング・ドットコムは、日本を含む世界27の国と地域の1万1469人のLGBTQ+旅行者を対象に意識調査をおこなった。その結果、LGBTQ+旅行者がいまだに大きな課題に直面していることが明らかになった。

日本のLGBTQ+旅行者の36%(世界59%)が「旅行中に不当な扱いを経験したことがある」と回答。前年の25%(世界58%)と比べると増加していることがわかった。また、日本の32%(世界41%)が、「旅行中のさまざまな状況を安全に乗り越えるために、別の自分を装ったことがある」と回答した。

旅行先を検討するうえで、日本の46%(世界63%)が「旅行中にありのままの自分でいられることが重要な要素である」と考えていることもわかった。また、日本の28%(世界51%)が、自国と比較して旅行先がどの程度LGBTQ+の人々を受け入れているかを考慮。日本の34%(世界43%)は「過去1年以内に、旅行先がLGBTQ+の人々に協力的ではないと感じられたために、旅行を取りやめたことがある」と回答した。

一方、日本の44%(世界56%)は過去12ヶ月間に、LGBTQ+を自認する人々に協力的であると思われる地域への旅行を予約していることもわかった。

このほか、LGBTQ+旅行者はフライトや旅行中の過ごし方でも対策を講じている実態も見えてきた。日本の30%(世界36%)は、自分に向けられる反応や行動を恐れて、見知らぬ人の隣に座ることに不安を抱いており、その結果、日本の35%(世界46%)は、「不当な扱いを恐れて他の人との接触を最小限に抑えるために、あらかじめ特定の席を選択することにしている」と回答した。

旅行中については、日本の29%(世界40%)が、「自分自身を守るために、潜在的な不当な扱いや望ましくない注目を避けるため、外見や行動の一部を変えている」と回答。旅行会社への要望については、日本の11%(世界28%)の人が、「歓迎されていると感じられる宿泊施設を見つけるのに役立つ、絞り込み機能」を挙げた。

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