英トーマス・クック、中国企業グループからポーランドOTAが買収、プランド名は継続

ポーランドのオンライン旅行会社eSky Groupは、英・旅行会社「トーマス・クック(Thomas Cook)」を買収する。中国の復星旅遊文化集団(Fosun Tourism Group/フォースングループ)との間で、中国での事業を除くトーマス・クックの事業を買収することで合意した。

世界最古の旅行会社とされるトーマス・クックは、デジタル化の遅れなどによって2019年9月に破産。その後、トーマス・クックのブランドは、2019年後半に、「クラブ・メッド」などを所有するフォースングループに買収されていた。

eSkyグループの共同創設者兼CEOのŁukasz Habaj氏は、「今回の買収は、航空券の販売だけでなく、欧州と南米などの既存市場でパッケージホリデーを提供するなど、事業を多様化していく戦略の一環」と説明している。

eSky Groupは、2004年に設立。中欧や東欧で旅行プラットフォーム事業を展開してきたが、今回の買収によって、西欧での事業を強化する。買収後もアラン・フレンチ氏はCEOとして残り、トーマス・クックのブランド名のまま運営される。

eSky Groupは、eSkyおよびeDestinosの2つのブランドでプラットフォームを運営。欧州に加えて、南北アメリカ、アフリカの50カ国以上でサービスを展開している。2023年の利益は、前年比42%増、2019年比では約3倍となる1900万ユーロ(約30億4000万円)を超えた。

※ユーロ円換算は1ユーロ159円でトラベルボイス編集部が算出

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