観光コンセルジュで50言語対応の生成AI活用サービス登場、DMOや自治体は月額15万円から

多言語ソリューションを開発・提供するKotozna(コトツナ)社は、これまでの多言語デジタルコンシェルジュ「Kotozna LaMond」に新たに音声入出力とアバター機能を実装した「Kotozna ConcierGAI(コンシェル ジーエイアイ)」の提供を本格的に始める。この新サービスは、ChatGPT-4をエンジンとした多言語生成AIチャットボット。音声での質問に対してアバターが答える。

同社は、2024年9月26日から開催される「ツーリズムEXPOジャパン2024」で、「Kotozna ConcierGAI」を展示。宿泊施設、観光案内所、ショッピングモール、テーマパーク、アトラクションなど様々な国から人が集まる場所での導入を目指す。

メディア向け説明会で、同社代表取締役の後藤玄利氏は「今後、人とネットの接し方は変わっていく。かなりの部分が音声を使って行われるようになる。生成AIに聞くと、生成AIが答えを取ってくる世界になる」と説明。そのうえで、観光の領域では「インバウンド客が今後も増加していくと予想されるなかで、特に地方での言葉の壁は依然として高い」と話し、「Kotozna ConcierGAI」の活用の拡大に期待を示した。

「Kotozna ConcierGAI」の強みとは

「Kotozna ConcierGAI」の強みは、複数の情報元からリアルタイムに情報を取得。50以上の多言語で対応する。また、情報ソースを絞り、AIの情報読み込み時間を短縮。スピーディーな回答を生成する。様々なWebサービスに加えて、クライアントのホームページなどと連動し、事業者固有の回答を作成することも可能。初期設定も容易で、短期間での導入も実現する。

後藤氏によると、Kotoznaが質問に合わせて適切なプロンプトを作ってChatGPT-4とやり取りすることで、より自然で、かつクライアントの情報に合わせた対応が可能になるという。

加えて、「Kotozna ConcierGAI」の特徴であるアバターを活用することで、音声による自然なコミュニケーションを実現した。アバターは数パターンを無料で用意。有料で独自のアバターを作成することもできる。 また、アバターは、サイネージだけでなく、既存のタブレットなどの端末にも対応する。

すでに「Kotozna LaMond」を導入している事業者やDMOを中心に、「Kotozna ConcierGAI」実装に向けて動き出しているという。

月額の利用料金は、事業規模にもよるが、宿泊施設などでは数万円から10万円、DMOや自治体では15万円から50万円の間。

大阪観光局は昨年10月から公式観光情報サイトの「OSAKA-INFO」に「Kotozna laMondo」を導入しており、Kotoznaとしては今後、来年開催の大阪・関西万博に向けて「Kotozna ConcierGAI」の活用を広めていきたい考えだ。

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