オーストリアのウィーン市観光局は、2025年の観光スローガンに「ワルツの王、音楽の女王」を掲げる。2025年はウィーンで生まれた作曲家ヨハン・シュトラウス2世が生誕200周年を迎えることから、シュトラウス2世の音楽、そしてモーツァルトやベートーヴェンなど他都市・国で生まれた芸術家たちもこぞって拠点を置いたウィーンの歴史的・音楽的価値、文化遺産の魅力を世界的に訴求する。
生誕200周年記念事業として、ウィーン演劇博物館で2024年12月4日~2025年6月23日の期間中、特別展「ヨハン・シュトラウス」を開催するほか、ウィーン楽友協会やウィーン・コンツェルトハウスなどで1年を通じて多数の記念コンサートを予定している。
また、取り組みの一環として、欧州宇宙機関(ESA)と共同制作した短編ドキュメンタリー「スペース・アンセム」をYouTubeで公開。シュトラウス2世の作品の中で最も有名な「美しく青きドナウ」が1968年の映画「2001年宇宙の旅」に採用されてさらにイメージが強化されたことに着目したもので、シュトラウス2世の音楽と宇宙とのつながりに迫る内容となっている。