世界の航空会社の安全性やプロダクトの格付けをおこなうAirlineRatings.comは、2025年の安全な航空会社ランキングを発表した。
フルサービス航空会社のトップはニュージーランド航空。2位はカンタス航空で、3位は同率でキャセイ・パシフィック航空、カタール航空、エミレーツとなった。日本の航空会社では、ANAが6位。昨年、羽田空港で事故が起きたJALは19位。
同社によると、ニュージーランド航空とカンタス航空の首位争いは、今回も非常に接戦で、両航空会社の差はわずか1.50 ポイント。ニュージーランド航空は、カンタス航空よりも新しい機材を保有していることが両社の差となったとしている。
また、イベリア航空(16位)とベトナム航空(22位)が初めてトップ25入り。一方、シンガポール航空とKLMオランダ航空はランク外となった。同社によると、両航空は引き続き安全評価7つ星を維持しているが、今年は発生した事故によって順位を下げたと説明している。
LCCのトップは香港エクスプレス。ジェットスターグループ、ライアンエア、イージージェット、フロンティア航空が続いた。日本からはJAL傘下のZIPAIR(ジップエア)が初めて23位に入った。
同社の航空会社の安全性に関する調査によると、2018年から2022年の飛行機搭乗1回あたりの死亡者はおよそ1370万人に1人で、1分間に2人以上が死亡する交通事故よりも遥かに少ない。
このほか、同社は、事故対応の重要性を指摘。2024年に羽田空港で発生したJAL516便と海上保安庁機との衝突事故を例に、「高度なスキルを持つ乗務員と手順の順守の重要性が浮き彫りになった。能力の低い乗務員だったら、この事故は大惨事になっていたかもしれない」と評価した。