オリックスホテルズ&リゾーツは2025年1月23日、大分県・別府温泉の「杉乃井ホテル」の客室棟「星館」を開業し、2019年から5年計画で実施した大規模リニューアルを完了した。これにあわせ、メディア向けに星館の開業セレモニーと内覧会を開催した。
オリックスグループは、2002年に同ホテルを取得してホテル事業に参入。現在、全国で直営14施設、運営委託(MC)方式で8施設のホテル・旅館を展開している。
オリックス・ホテルマネジメント取締役社長の似内隆晃氏は、同ホテルの象徴ともいえる大展望露天風呂「棚湯」や、ビュッフェレストランで料理人がゲストの目の前で調理するライブキッチンを、杉乃井ホテルからスタートしたことを説明。「これらの知見、ノウハウは当社の各ホテルの基礎になっている。杉乃井ホテルはこれからも、当社をけん引する存在であり続ける」と、本プロジェクトの重要性を強調した。
杉乃井ホテルのリニューアルでは、3つの客室棟を建て替え、または新築。2021年にカジュアルな客室棟「虹館」(155室)、2023年にフラッグシップとなるラグジュアリーな客室棟「宙(そら)館」(336室)、そして、23日に和モダンの「星館」(300室)を開業した。総客室数は、リニューアル前の全647室から約150室増の全791室となった。
共用スペースでは、大浴場と露天風呂「棚湯」をはじめ、8つのコンテンツあるエンターテイメント施設、屋外型温泉施設や屋内プールへのプロジェクションマッピングなどのリニューアルも実施。今回オープンした星館には、12階に別府湾や市内を一望し、挙式会場や宴会などで使用できる多目的室も設けた。現在、同ホテルでは、8~9割の高稼働が続いており、今回オープンした星館も、すでに同水準の予約が入っているという。
似内氏は「今後も唯一無二の体験を提供し、大分や別府の魅力や観光資源に付加価値をつけ、別府のシンボルとして国内外のゲストを誘客できるよう、積極的に取り組んでいく」と自信を見せた。