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世界のホスピタリティ分野の格付けをおこなうフォーブス・トラベルガイドは、「フォーブス・トラベルガイド2025」を発表した。ホテル部門では、日本から13ホテル(下段に掲載)が5つ星を獲得した。
フォーブス トラベルガイドは1958年の創設以来、専門知識を持った調査員が、厳格で客観的な基準をもとに、世界中のラグジュアリーホテル、レストラン、スパを審査・評価している。
2025年は、90か国2100を超える施設を評価。5つ星ホテル336軒、4つ星ホテル645軒をはじめ、レストラン、スパのほか、今年からクルーズ船のレストランが初めて評価対象となった。セレブリティ・クルーズの「ファインカット・ステーキハウス」や、ザ・リッツ・カールトン・ヨット・コレクションの「S.E.A.」などがリスト入りした。
富裕層旅行の傾向は? ウェルネス、本物志向が拡大
フォーブストラベルガイドでは、評価とともに近年の富裕層旅行のトレンドについてもまとめている。
まず、人里離れた場所での本物の体験を求める傾向があり、内装や料理だけでなく、習慣や歴史など、その土地らしさを演出していることが評価されているという。その例として、ブルネイの「エンパイア・ブルネイ」のサファリで200種以上の鳥やサルを観察できる体験や、ブラジルの「ホテル・ダス・カタラタス」の満月の夜に滝を巡るウォーキングツアーを紹介した。
また、ウェルネスを重視したサービスにも注目が高い。健康志向の体験が旅行者にとっての優先事項となっており、この傾向は5つ星ホテルで強く、4つ星ホテルなどの間でも顕著に拡大しはじめている。例として、インド洋の「ウォルドーフ・アストリア・セイシェル・プラット島」の呼吸法や瞑想のクラス、メキシコの「マローマ」のビーチで提供する無料ヘッドマッサージなどを挙げた。
加えて、ホテルがゲスト体験の向上に向けて他の高級ブランドとのコラボレーションを強化している点も指摘。ドバイの「アトランティス・ザ・ロイヤル」はルイ・ヴィトン、米パームビーチの「ザ・コロニー・ホテル」ではドルチェ&ガッバーナなど複数ブランドと提携しており、イベントやデザインでその世界観を取り込んでいる。
地域や国別では、5つ星ホテルが24軒となったマカオなど、中国の勢いが強い。また、欧州、米国、中東でも新たな5つ星ホテルが続々と誕生しているとしている。
日本で2025年に5つ星を獲得したホテルは以下の通り。
- ザ・キャピトルホテル東急
- ハレクラニ沖縄
- ホテルニューオータニ・エグゼクティブハウス禅
- Hotel The Mitsui Kyoto, A Luxury Collection Hotel & Spa
- マンダリンオリエンタル東京
- パレスホテル東京
- ザ・オークラ東京
- ザ・ペニンシュラ東京
- ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町
- ザ・リッツカールトン京都
- ザ・リッツカールトン大阪
- ザ・リッツカールトン東京
- 高輪 花香路(グランドプリンスホテル高輪内)