ジョン・F・ケネディ国際空港は2013年5月24日、新第4ターミナルの供用を開始した。これは、デルタ航空(DL)が、ニューヨーク・ニュージャージー港湾局およびJFK国際空港エアーターミナル会社(JFKIAT)とともに進めてきた総額14億ドルにおよぶJFK再開発計画のひとつ。この供用開始により、これまで第3ターミナルを利用していた成田/ニューヨーク線などの国際線は、全て第4ターミナルからの発着となる。
第4ターミナルの総面積は、JFKIATが運営する第4ターミナルのコンコースBを含め、約200万平方フィートに拡大。北米最大級のターミナルに生まれ変わったことになる。大西洋路線でのパートナーであるヴァージン アトランティック航空(VS)も第4ターミナルを使用する。
第4ターミナル拡張プロジェクト(第1フェーズ)の概要は以下のとおり。
- 国際線用搭乗ゲートを9つ新設し、7つを改装
- チェックインエリアのリニューアル、ビジネスクラスやマイレージプログラム上級会員用の優先サービス 「スカイプライオリティ」専用カウンターの一新
- 保安検査場の一元化
- レストランおよびショッピングエリアの充実
- 24,000平方フィートの広さを持つラウンジ「デルタ スカイクラブ」を新設し、DL初のアウトドア・テラス、「スカイデッキ」をオープン
- 預け入れ手荷物のセキュリティチェック(スキャン)をチェックイン後に行うインライン・バゲージ・システムを導入し、手続きを簡略化
- 預け入れ手荷物受け渡しエリア(バゲージクレイム)、税関国境警備局使用エリア、乗り継ぎ旅客用の再チェックイン施設の改良
このほか、DLは今年初めに第4ターミナル再開発計画の第2フェーズを発表している。第2フェーズでは、コンコースBに11の搭乗ゲートが追加され、DL便用ゲートは合計27となる計画。完了は2015年夏の予定で、現在ターミナル2にある短距離路線用の施設もすべて第4ターミナルに集約される。