エイチ・アイ・エス(HIS)の2013年10月期第2四半期の連結業績(2012年11月1日~2013年4月30日)は、売上高が前年比11.6%増の2246億3300万円、営業利益が20.2%増の60億5600万円、経常利益が21.9%増の78億4700万円、四半期純利益は13.1%増の46億8100万円となった。
旅行事業では、独自の旅行商品としてコスタビクトリアのチャータークルーズ商品の販売を開始したほか、店舗網の拡充とインターネット販売の利便性向上にも取り組んだ。また、海外での旅行事業で、バンコクでの多店舗展開の促進と現地客向けのオンライン予約サイトを6ヶ国に拡大。海外インバウンド業務のBtoB事業も強化し、順調に推移したという。この結果、売上高は4.1%増の2007億700万円となったが、営業利益は国際情勢を受けたアジアの集客減少と急激な為替変動が影響し、21.3%減の36億4100万円と減少した。
このほか、ホテル事業は売上高が57.6%増の21億2100万円、営業利益が2500万円(前年:3300万円の損失)と黒字化。テーマパーク事業は入場者数が47.6%増の129万2000人を記録し、売上高が39.5%増、営業利益が133.1%増と好調に推移した。
今後については、世界経済を取り巻く環境は引き続き不透明になるとしながらも、旅行業界は景況感が好転している中、昨夏の外交問題の影響からの回復、首都圏空港の発着枠増加などで、旅行需要は増加基調で推移すると予想。通期の連結業績については、2012年12月14日公表時から変更せず、売上高13.6%増の4900億円、営業利益32.5%増の150億円、経常利益26.1%増の170億円、当期純利益は7.2%増の100億円を見込む。