安倍・内閣総理大臣主催の第2回「観光立国推進閣僚会議」(2013年6月11日開催)で決議された「観光立国実現に向けたアクション・プログラム」は、文字通り、魅力にあふれる観光立国を目指すための行動計画だ。
観光を、日本の強い経済を取り戻すための重要な成長分野とし、国内の観光需要の喚起とともに世界の観光需要を取り込み、地域経済の活性化と雇用拡大につなげていく。消費による直接的な経済効果はもとより、訪日外国人客が地域の魅力を海外に伝播することによる波及効果はさらに大きいとの認識だ。
アクション・プログラムでは、観光資源などの潜在力を活かし、世界の人々を惹きつける観光立国を実現するポイントとして、以下の4点について施策をまとめた。これにより今後、訪日外国人については、史上初の1000万人達成、そして2000万人を目指し、政府一丸となって取り組みを強化する。今回は以後4回にわたり、それぞれの施策の概要をまとめる。
【観光立国の実現に向けて取り組むべきポイント】
- 日本ブランドの作り上げと発信
- ビザ要件の緩和等による訪日旅行の促進
- 外国人旅行者の受入の改善
- 国際会議等(MICE)の誘致や投資の促進