日本百貨店協会が発表した2013年5月の全国百貨店売上高概況によると、売上高総額は前年比2.6%増の4847億円超で、2ヶ月ぶりに前年を上回った。増加率は前回プラスだった3月の3.9%増に次ぐもので、高い水準の推移だという。
5月中旬以降の気温上昇に伴い、クールビズなど初夏物ファッション(衣料品:1.6%増)が巻き返したほか、宝飾品・高級時計(美術・宝飾・貴金属:23.3%増)やラグジュアリーブランド(身の回り品:4.4%増)が好調。住宅需要の活況で、家具(4.6%増)は4ヶ月連続でプラスとなった。好天だったゴールデンウィーク中は、ファミリー層を中心に催事企画が賑わったという。5月の結果には、5月下旬の株価暴落の影響は見られなかったようだ。
このほか、5月の特徴的な動きとして、訪日外国人の客数が85.7%増、売上高が122.7%増の約33億2000万円となり、前月に次いで過去2番目となった。タイなど東南アジアの急伸と円安効果で、拡張基調が続いているという。