旅行予約でAI活用は「役に立つ」が72%、旅先のアクティビティ選びなどに期待 ―アメリカン・エキスプレス調査

アメリカン・エキスプレス・インターナショナルは、日本を含む世界7か国を対象に実施した「アメリカン・エキスプレス 2025年グローバル・トラベル・トレンド・レポート」を発表した。このうち、日本の回答者のAIを旅行計画に活用する動きや、ラーケーションなど家族旅行のかたちに変化の兆しがあることなどが浮き彫りになった。

調査は2025年1月8~13日の期間中、米国、オーストラリア、カナダ、英国、日本、メキシコ、インドの年収5万ドル(日本円で約730万円)以上で、年に1回以上旅行する成人を対象に実施。日本の回答者は1025人で、その結果を中心にまとめた。

AIは翻訳支援や旅先の情報収集に活用

旅行を予約する際のAIの有用性は、72%が「AIが何かしらで役立つと思う」と回答。特に、「翻訳支援」(27%)、「旅行先のアクティビティに関するおすすめ情報」(26%)、「予算・経費管理」(26%)、「パーソナライズされた旅行関連のおすすめ情報」(25%)の分野への期待が大きい。特に、Z 世代では78%、ミレニアル世代では81%が「AIが何かしらで役立つと思う」と回答しており、旅行計画時においてもAIが台頭している様子がうかがえる。

旅行を予約する際のAIの有用性:報道資料より

旅への考え方に変化、野球観戦の人気も顕著

子供がいる日本の回答者に家族旅行について聞いたところ、約半数が「子供たちの学校を休ませて旅行に行くことに抵抗はない」との意向。近年、子供が家族や保護者と一緒に休暇を取得しながら校外学習をおこなう「ラーケーション」が注目を集めるなど、考え方が柔軟になってきている傾向がみてとれる。

また、旅行中に見てみたい、体験してみたいことでは、29%が「好きなスポーツチームを実際に見てみたい」と回答し、インド(33%)に次ぐ世界7か国の中で2位となった。日本では特に野球人気が高く、スポーツ観戦や文化的なイベントへの参加を目的に旅行を計画している回答者のうち、45%が野球観戦を予定。世界7か国平均の15%を大きく上回る数値となった。

旅行時のクレジットカードの活用方法については、2025年に「ポイントを活用して旅行する」との回答者は52%で、世界7か国でインド(82%)に次ぐ2番目に多い割合。お得に旅行を楽しみたい強い傾向がみられた。

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