米アラスカ州から観光ミッションが来日、日本人旅行者の誘致に本腰、ハワイアン航空のシアトル線開設でアクセス向上

ハワイアン航空は、アラスカ航空との統合によるネットワーク拡大の一環として、2025年5月13日から成田/シアトル線のデイリー運航を始める。これに合わせて、アンカレッジ観光局などアラスカ州のセールスミッションが来日。アラスカ航空最大のハブ空港であるシアトル経由でアラスカ州へのアクセスが向上することから、日本人旅行者の誘致活動を強化する。

アンカレッジ観光局は、年間を通じた日本人旅行者の誘致を進めていく。同局日本/アジア担当営業部長のアレックス・ウォング氏は、「日本ではアラスカ観光は冬のオーロラのイメージが強いが、季節によって見どころが変わる。いつ訪れても楽しいところ」として、四季それぞれの観光コンテンツを日本市場に訴求していく考えを示した。

アラスカ観光協会によると、2023/2024年の外国人訪問者数は約300万人。そのうち夏季は約265万人と全体の87%を占めるという。また、年間全体の56%がクルーズ客となっているのも特徴だ。2018/2019年比で見ると、夏季のクルーズ客は29%増となっている一方で、航空機利用も増加しており、夏季で8%増、冬季で25%増と伸長。多様なアクセスでアラスカを訪れている旅行者が増えている状況だ。

そのなかで、ハワイアン航空の成田/シアトル線直行便に寄せる期待は大きい。シアトルでのアンカレッジ線乗り継ぎの利便性は高く、往路は成田/シアトル便(HA824)はシアトル11:40着、シアトル/アンカレッジ便(AS/HA6596)はシアトル13:59発、復路もアンカレッジ/シアトル便(AS/HA4736)はシアトル11:31着、シアトル/成田便(HA823)はシアトル13:40発と、乗り継ぎ時間は2時間ほどだ。

このほか、アンカレッジからフェアバンクスを結ぶ「アラスカ鉄道」は、デナリ国立公園などの沿線の見どころのほか、多彩な客車や季節ごとの列車を紹介。また、現地ツアーオペレーターの「グレートランド・アドベンチャーズ」と「A&P」は、日本の旅行会社に向けて様々な旅程を提案した。

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