エイチ・アイ・エス(HIS)が2013年7月4日に発表した2013年夏休み(7月13日~9月30日)における海外旅行の予約状況は、前年比3%減で推移している。月別では9月が好調で、5%増と前年を上回っており、7、8月においても今後の駆け込み需要でさらなる積み上げを期待しているという。また、韓国は3割減、中国は4割減と減少しているが、航空券手配では回復傾向になっており、8月、9月に関しては昨年の減少分を考慮すると最終的には回復するとみている。
一方、予約動向から、今年は新たな旅行傾向が見られる。例えば家族旅行だが、出発日が1位の7月27日を筆頭に4位まで7月後半が席巻。5位は8月25日となっており、お盆への集中がなくなった。方面別ではグアムが5%増、ハワイが15%増、シンガポールが17%増と人気で、ファミリー専用商品に限定すると2割以上の伸びだという。
また、シニアに関しては、出発日の1位は9月22日、2位が7月13日、3位が8月10日となっており、分散化が進んでいる。ただし、全体的な出発日は1位が8月10日、2位が8月11日、3位が7月13日、4位が8月9日、5位が7月27日となっており、お盆が中心となっている。
このほか、方面別ではHISが取り組む国際チャーター航空会社「アジア・アトランティック・エアラインズ」(認可申請中)の効果で、タイが17%増と増加。また、ヨーロッパ方面も2ケタ増で推移。特に添乗員同行ツアーの予約が好調だという。