日本航空(JL)は、NTTドコモとアシダ音響と共同で、スマートフォン用の「タイピンマイク」を開発し、業務改善の一環として活用していくことを決めた。現在、JALグループでは、空港スタッフ間の連絡のために業務用無線機(トランシーバー)を使用しているが、この「タイピンマイク」を活用することにより、業務用無線機と同等の操作性を維持しながら、ドコモのスマートフォンを利用したボイスミーティングに置き換えることが可能となる。ボイスミーティングとは、ドコモが提供する音声同報サービス。最大200人まで同時通話が可能で、ドコモの電波が届く範囲であれば、利用機種、利用場所を問わず、日本全国の多拠点間で連絡することができる。
業務用無線機の特徴である「簡易なPush to Talk式操作(端末を目で確認することなく、送信ボタンの操作のみで会話ができる)」と、スマートフォンの「軽量・小型」「通信性能(双方向通信)」などの「利便性」が融合したビジネスモデルを、旅客対応の向上やスタッフ間の円滑な連絡手段として活用していきたい考えだ。すでに2013 年8 月13日から羽田空港国内線の旅客部門VIP 担当スタッフによる利用が始まっており、今後、利用範囲を拡大していく。