オーストラリア東部ニューサウスウェールズ州で多発している山火事の影響で、ブルー・マウンテンズ観光が休止を余儀なくされている。ブルー・マウンテンズ・リスゴー&オベロン観光局(BMLOT)は2013年10月27日、緊急措置として、当面の間ブルー・マウンテンズ地域への訪問の取り止めを勧告するよう、旅行会社に通達した。ブッシュウオーキングのアクティビティを中止し、観光事業者が観光客をブッシュに案内することを禁止。宿泊施設は利用予定客に宿泊延期の選択肢を提示するよう指示している。
同観光局のウォーカー氏は、「今後数日間の状況予測を甘く見積もらない方が良い。観光客が山火事によって負傷しないことが最優先事項」と判断。現地では、観光業関係者の自宅を含む約200世帯の住宅が焼失。リスゴー地域ではジグザグ・レイルウェイも焼失し、地元の観光産業に大きな打撃を与えているという。
このほか、現時点で公園および保護区は閉鎖されており、ウェントワース・フォールズ、ルーラ、カトゥーンバの南側に位置する主要な展望台のみ、車でのアクセスが可能。エコー・ポイント展望台と、エコー・ポイントやカトゥーンバ、グレンブルックにあるブルー・マウンテンズ市議会観光案内所は営業している。ウェントワース・フォールズ、ルーラやカトゥーンバの村にあるシーニック・ワールドも営業中だが、山火事の悪化に備えている。
また、オーストリア政府観光局では、火事関連の最新の状況などを確認できるウェブサイトのリンクを紹介するなどして、最新情報の提供に務めている。
【オーストリア政府観光局が紹介する火事関連の情報サイト】
ABC緊急速報サイト
http://www.abc.net.au/news/emergency/
携帯電話向け緊急速報(国際ローミング対応)を案内するサイト
http://www.emergencyalert.gov.au/