日本政府観光局(JNTO)は、2013年9月の訪日外客数(推計値)を前年同月比31.7%増の86万7000人と発表した。これは、9月として過去最高だった2010年の72万8000人を約14万9000人上回る大きな増加。2013年1月~9月の累計は773万1000人となった。
この増加の要因について、JNTOは台湾、香港、東南アジア市場での訪日旅行人気が継続していること、欧米、オーストラリアの市場などで取り組んできたビジットジャパンキャンペーンのプロモーション効果や円安による割安感などを挙げている。
市場別では、中国、台湾、香港、タイ、シンガポール、マレーシア、ベトナム、インド、フランス、ドイツが9月として過去最高を記録。韓国は8月に続いて前年同月比12.9%増と増加しているものの、伸び率が鈍化している。また、中国は個人旅行が堅調で、団体旅行にも回復の兆しが見えており前年同月比28.5%増、2012年10月以降1年ぶりのプラスとなった。
なお、台湾、香港、タイ、ベトナムについては、1~9月までの累計で、すでに前年の旅行者数を上回った。