デルタ航空(DL)は、乗客が高度1万フィート未満の機内で小型電子機器を利用できる準備が完了したことを発表した。従来、離着陸時を含め高度1万メートル未満の機内で全ての小型電子機器の利用を禁止されてきたが、米国連邦航空局(FAA)は、この規制を緩和。デルタ航空は、運用計画をFAAに提出した。
同社は、全保有機材を対象とした、フライト全過程で小型電子機器の利用が航空機の安全運航に影響を与えないことを確認する耐性テストを完了。米国内幹線用機材約570機の米国内線フライトの地上走行中や離着陸時に、読書用端末やタブレット、スマートフォンなど、機内モードに設定することを条件に使用が許可される見込みだ。なお、規制の緩和は機内モード利用が前提で、携帯電話の通話は引き続き全面禁止となっている。
米国内のローカル線を運航するデルタ・コネクションの約550機に関しては、年内に同様のルール変更を適用する予定。また、アメリカ国内線の機内で提供しているインターネットWi-Fi接続サービスは、引き続き高度1万フィート以上で提供される。