エアライン・レイティングス・ドットコム(AirlineRatings.com)が行った2013年の「安全な航空会社ランキング」調査で、1位にカンタス航空(QF)が選ばれた。2位はニュージーランド航空(NZ)、3位はエミレーツ航空(EK)で、日本の航空会社では9位に全日空(ANA)がランクインした(詳細ランキングは下段で紹介)。
この調査は、世界の航空会社448社を対象に実施され、そのうち137社は最上の安全ランクである7つ星を獲得。一方で3つ星かそれ以下のランクを付けられた航空会社も約50社となった。
93年の歴史を持つカンタス航空は、1951年のジェット機導入以来、死亡事故を起こしていないことなどの安全性が評価された。同社はこれまでも、「フライト・データ・リコーダー」や「グローバル・ナビゲーション・サテライト・システム」など最新の技術や設備を業界に普及する以前から率先して採用。現在では、航空会社が衛星通信を使って機体搭載エンジンのリアル・タイム・モニタリングを行うことで、重大な問題に発展する前に課題を解決できるようにする仕組みが開発されているが、カンタス航空もこの方法を利用している。
なお、2013年の航空会社による事故件数は29件で、死者が269人。米国の航空安全ネットワークによれば、過去10年間の平均である32件・死者719人よりかなり少ない結果で、1945年以来の安全な年となった。
【安全な航空会社ランキング トップ10】
1位:カンタス航空
2位:ニュージーランド航空
3位:エミレーツ航空
4位:エティハド航空
5位:キャセイ・パシフィック航空
6位 シンガポール航空
7位 ヴァージン・アトランティック航空
8位 エバー航空
9位 全日本空輸
10位 ロイヤル・ヨルダン航空
【1つ星の航空会社】
- カーム航空
- スキャット・エア
- ブルーウイング・エアラインズ
【2つ星の航空会社】
- Afghan Airways
- ダーロ航空
- エリトリア航空
- ライオン・エア
- ムルパティ・ヌサンタラ航空
- スシ・エアー
- バガン航空