野村総合研究所の「NRI生活者1万人アンケート調査(金融編)」で、「老後生活への準備」については生活資金の準備と仲間づくりへの意識が高いことが判明した。
老後の生活や相続に関して20項目を提示した中で最も高いのは、「老後の生活資金の貯金」(準備・計画している:16%、準備・計画していないが興味がある:47%、合計:72%)、次いで「定年から公的年金支給までの生活費の確保」(16%、45%、62%)と、生活資金が上位2位を占めたが、3位に「趣味や旅行のための仲間づくり」(17%、44%、61%)が入った。
なお、「老後の生活資金の貯蓄」を年代別にみると、年代が上がるほど「準備・計画している」割合が高くなり、50代に3割を超えて本格化する。「準備・計画していないが興味がある」割合は40代が59%と最も高いが、30代は55%、20代49%と約5割が関心を持っており、老後の生活資金の貯蓄は若年層でも高い水準にある。
野村総合研究所では今後、民間の介護保険や介護付き有料老人ホームなど老後の生活の新しいサービスの広がりで選択肢が多様化し、さらに準備・計画をする人の割合が高まっていくとみている。
同調査は2013年8月~9月に全国の18歳~79歳の男女個人に実施。有効回答数は1万73名。