DMC沖縄、MICEメニュー開発でAR技術活用、チームビルディングで

沖縄県内でMICE事業を手掛けるDMC沖縄は、MICE業界初のAR(拡張現実)技術を導入したMICEプログラムを開発した。AR技術とは、実際に人が見える現実の景色をスマートデバイス(タブレット端末など)上で、文字や画像などの情報とともに見せるもの。街探索型チームビルディングプログラムとして、チームでひとつのタブレットで利用することでチームビルディングをより効果的にすることを目指すプログラムだ。

同社は同プログラムを「人間/空間/時間をつなぐ」として、第1弾を「アメージングレース古都首里編」で展開。タブレット端末を持って首里の街を通常では訪れない裏路地などを地域の人々との交流を交えて回遊する地図を表示し、古写真と現代の風景を比較しながら楽しむことができる。


日本旅行の営業企画本部沖縄インバウンド・MICE営業部の島嵜賢氏

なお、このプログラムは、沖縄県が行う「元気プロジェクト」の一環となるMICEメニュー開発で選定。このほど、東京で開催された「沖縄観光&MICEコンテンツフェア」内のセミナーで紹介された。同事業を担当する日本旅行の営業企画本部沖縄インバウンド・MICE営業部の島嵜賢氏は、このプログラムが他地域で展開することができるものであることも紹介。「場所を変えることで首里以外でも深く地域を知ることができるメニュー」として、期待感を示した。

同プログラムは、現在は運用中で2014年4月に販売開始の予定だ。


▼沖縄県「元気プロジェクト」、平成25年度は21事業が選定

沖縄県の「元気プロジェクト」とは、沖縄の魅力や優位性をアピールでき、観光客の誘客が期待できる優れた事業計画を広く募集するもの。エンターテイメント事業や、環境保護・伝統文化保全をテーマとした事業などを「観光メニュー開発事業」、MICEメニューの開発や受入体制等の充実を図るための「MICEメニュー開発事業」と合わせて公募。今年度は21事業が選定されており、採用された助成対象事業は最大3000円まで県から助成が受けられる。

沖縄観光&MICEコンテンツフェア

なお、MICEメニュー開発事業は、平成24、25年度は日本旅行の沖縄インバウンド・MICE営業部が担当。同事業部は、平成25年(2013年)1月1日付けで設立、「MICEメニュー開発・受入れ体制等充実支援事業」の一環として「元気プロジェクト」に携わっている。


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