日本百貨店協会が発表した2014年1月の全国百貨店売上高概況によると、売上高総額は前年比2.9%増の約5600億円となり、3か月連続のプラスとなった。
1月は昨年末の傾向に続き、景況感の回復による消費マインドの改善や消費増税前の駆け込み需要に加え、冷え込みによる季節需要が高まった。福袋や冬のクリアランスセールのみならず、高付加価値・本物志向により正価商材(プロパー品)の動きも良く、ほとんどの商品類で12月の伸び率を超えた。
商品別では主要5品目(衣料品、身の回り品、雑貨、家庭用品、食料品)が2か月ぶりに前年プラスに。地区別では大都市(10都市、4.2%増)に加え、地方(0.4%増)も2か月ぶりに前年を上回った。
また、訪日外客数は売上が117.1%増、客数は97.5%増と、ともに倍増ペースが続く。旧正月が1月31日と1月になったことによる変動もあって、特に中華圏からの来店が牽引したという。