楽天、宿泊予約データで電力需要を予測するシステム構築へ

楽天は、株式会社クリップス、新電力会社の株式会社グローバルエンジニアリングと、宿泊予約データと電力消費データとの相関関係に基づく電力需給予測システムを構築することで合意した。 楽天経済圏における再生可能エネルギーの活用を促進していきたい考えだ。(右画像は楽天企業サイトより)

今回の取組みは、クリップスが保有する前日の宿泊予約データやその後のキャンセルデータに基づき、電力需給予測の精度を向上させ電力調達の効率化を図るもの。これまで新電力会社参入の障壁の一つとされてきたインバランス料金の最小化を図るための統合システムの構築を目指す。現在、経済産業省の総合資源エネルギー調査会基本政策分科会電力システム改革小委員会制度設計ワーキンググループで議論されている30分実同時同量から計画値同時同量への制度変更を見据えている。

楽天は、今回の新たなシステムを楽天GORAや楽天ウェディングなど、旅館・ホテルと同様に予約情報を有するセグメントへの適用を視野に入れている、また、このシステムで実インバランス量の低減とあわせ、特に再生可能エネルギー電源を有する事業者においてニーズの強いART(Alternative Risk Transfer: 代替的リスク移転)などを活用した残余リスクヘッジについても検討を進めるという。

なお、クリップスは、楽天トラベル契約施設に対し、初期費用・月額利用料無料で複数の予約サイトでの客室在庫や予約管理の一元化を可能にする、クラウド型サイトコントローラー「ねっぱん!」を提供。グローバルは楽天エナジーと連携し、2013年12月1日から楽天トラベル契約施設向けにエネルギーデータの電力マネジメントサービスを行っている。

(トラベルボイス編集部)

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