MICE関連団体である日本PCO協会(JAPCO)は、このほど年次総会を開催し2014年度の活動方針を明らかにした。日本PCO協会(JAPCO)は、一般社団法人日本コンベンション事業協会(CPA)と2015年の統合にむけて協議と準備を開始したところ。今年は、最後の1年ではあるものの、28年の歴史を新組織につなぐ礎とする方針だ。(右写真は、総会後の懇親会で)
- MICE関連2団体が統合で「本気見せる」、JAPCOとCPAが統合準備を開始 (2014年 6月 5日)
発表された2014年の活動内容のなかで、注目されたのが「JAPCOなでしこプロジェクト」だ。これは、専門職や管理職につく女性が国内外で増加しているなか、訪日外国人女性をターゲットに、女性が日本で開催される国際会議に参加することを目指すもの。女性の目線を活かして、日本のMICEで国際競争力強化に生かすことを目的に参加者を募集。初年度である2014年は参加者の男女比率のデータや女性の参加動向を調査する。
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JAPCOなでしこプロジェクトの幹事となった、ピーシーオーワークスの蔦澤詩乃氏(写真右)は、運営について女性が主となる組織であるものの男性の参加も求めたい考え。女性だけで話し合うだけでなく、男性の理解を求めること、意見を組み込むことで環境を整えたいという。また、育児と仕事を両立する女性に配慮して会議を昼間の時間帯で実施するなどの配慮も検討しているという。
なお、総会で発表された2014年度活動の4つの柱は以下のとおり。
- 教育研修・人材育成:会員が講師となる「つながり勉強会」やセミナーなどを実施
- 国際協力事業の新設:海外とのMICE業界のネットワークを構築
- JAPCOなでしこプロジェクトの新設:女性の目線で日本のMICEを国際競争力のあるものに
- 会員結束事業:セミナーで各地方自治体とMICE施策について意見交換
(トラベルボイス編集部:山岡薫)