日経BPコンサルティングが発行した「Webブランド調査2014-春夏」で、Webブランド指数の上昇率が最も高かったのは「じゃらんnet」、2位は「JTB」で、旅行系サイトが躍進した。同調査は国内500サイトを対象に、インターネットユーザーがサイトのブランド力を評価するもの(全体ランキングは下段で紹介、右画像は日経BP発表資料より)。
じゃらんnetは「アクセス頻度」など、サイト利用の項目が上昇。「コンバージョン」が9.3ポイント増と上昇したほか、利便性や信頼性、リピート意向も強まり、「サイト・ロイヤルティ」が14.8ポイント増の83.1ポイントと評価された。特にゴールデンウィークのキャンペーンで、利用価値の評価が上昇。全体スコアでも前回の33位から9位に躍進した。
JTBは「コンバージョン」、「サイト・ロイヤルティ」のほか「態度変容」が25.6ポイント増と大幅に伸長。サービスへの関心や購入・申込み意向では、じゃらんnetを上回った。JTBではトップページ右上にトピックス欄を新設し、お得感のアピールを強化したことが取込みに繋がったとみている。全体スコアは133位から一気に27位に浮上した。
全体ランキングの1位は「Yahoo! JAPAN」で、特にコンバージョンが21.4ポイント増と急上昇した。楽天市場は2012年-秋冬調査から3回連続トップの座を明け渡し、2位となった。特に製品・サービスへの関心や購入意向、企業への好感度などが低下した。
旅行業界関係サイトでトップ50内に入ったのは、じゃらんnet、JTBのほか、ANA(22位:前回23位)、楽天トラベル(23位:12位)、えきねっと(JR東日本)(36位:81位)、JAL(39位:52位)、JR東日本(47位:121位)。全体的に上昇率が高く前回50位圏外から4社がランクインしている。
調査は2014年4月9日~22日にインターネットで実施。有効回答数は36330サンプル。評価項目は、「アクセス頻度」、「サイト・ユーザビリティ(Webサイトの使いやすさ)」、「コンバージョン(会員登録や商品購入などサイト内で実際に行われた行動)」、「サイト・ロイヤルティ(Webサイトへの意識やリピート意向)」、「態度変容(サイト運営者のイメージや購入意向への影響)」、「波及効果(Webサイト以外での行動誘発)」の6つ。
【「Webブランド調査2014-春夏」全体ランキングトップ10】
サイト名:スコア(前回順位:スコア差)
- Yahoo! JAPAN:125.8(2位:+6.5)
- 楽天市場:118.4(1位:-1.7)
- Amazon.co.jp:114.4(3位:+8.7)
- Google:95.6(5位:-1.2)
- 価格.com:87.0(8位:+4.1)
- サントリー:81.6(7位:-1.9)
- You Tube:80.2(6位:-5.5)
- Wikipedia:77.9(9位:-2.8)
- じゃらんnet:76.2(33位:+12.8)
- ヤマト運輸:76.0(10位:-1.0)
(トラベルボイス編集部)