ソニー損害保険が、自家用車を所有し自分で運転をする20〜50代で今年のお盆に帰省予定のある男女1000人にアンケートを実施、夏休み傾向を聞いた。お盆時期の帰省で滞在日数は5日間が24.9%で最多、3日間が18.1%、4日間が10.2%と、半数以上が3〜5日間のお盆休みを取得。7日間以上の休みを取得した人も24.4%となり、全体の平均日数は5.0日となった。
お盆の帰省にかかる平均費用は、自家用車利用者が1万9706円、鉄道利用者が4万4576円、飛行機利用者が6万4686円。このうち、自家用車者(900人の回答による)費用は年々増加傾向にあり、2013年は前年比14.8%増の1万6560円、2014年は前年比19.0%増の1万9706円で、特に30代は2014年は前年比53.5%増の1万9077円と拡大した。
金銭的な負担の面では、原油価格の高止まりのほか、消費税・地球温暖化対策税のダブル増税などが自家用車の利用者に影響を与えており、「帰省計画の変更を検討した」人が18.4%と2割弱。若い年代ほど割り合いが高く、20代では26.0%と4人に1人の割合になった。
なお、予定の交通手段(複数回答可)は自家用車90.0%、鉄道13.9%、飛行機5.1%という結果に。うち900人に、帰省予定日(限定回答形式・回答は2つまで)を聞いたところ、「8月9日(土)」が18.6%、「8月13日(水)」が17.6%と高くピークが2つにわかれた。シーズン前半は9日前後、後半は13日前後が帰省ラッシュのピークとなりそうだ。一方、Uターン予定日は「8月16日(土)」が18.0%、「8月17日(日)」が17.8%と、この2日間に3割強の回答が集中している。
▼圏央道開通、「観光地に行きやすくなる」6割半が期待
また、アンケートでは2014年6月28日に、圏央道(首都圏中央連絡自動車道)の相模原愛川IC(インターチェンジ)〜高尾山IC間が開通し、東名高速と中央道、関越道がつながったことに対する期待度も調査。関東地方に居住する308人に聞いたところ、新区間開通は「お盆の渋滞の緩和に期待が持てる」には「そう思う」が51.6%、「そう思わない」が33.4%。「都心部の慢性的な渋滞の緩和に期待が持てる」という点では、「そう思う」が58.1%、「そう思わない」が27.9%。関東に居住するドライバーの半数以上が、圏央道の新区間開通による渋滞緩和に期待を寄せているようだ。
一方、「観光地へ足をのばしやすくなる」では『そう思う』が65.9%と高く、都心部を避けて各高速道路に乗り入れられるようになったことによって、首都圏の人が自家用車で観光地に出かける機会が増える可能性もあるようだ。
調査は2014年7月4日〜7月8日、ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員を母集団とする20代・30代・40代・50代、男女各125人・計1000人を対象に行った。
(トラベルボイス編集部)