おひとりさまの行動トレンド、一人旅行経験率は男性37%、女性27% ―アサヒグループHD調査

アサヒグループホールディングスが今夏、「おひとりさま消費」動向について調査したところ、一人で出かけることの好き嫌いについて、40.5%が「好き」と回答、「おひとりさまができる」と合わせると、75.7%が「おひとりさま」に対する抵抗感のないことが明らかになった。「自分のペースで楽しめる」(72.3%が回答)など人を気にせずに行動できることを利点と感じているようだ。

その反面、「一人で行くことに抵抗を感じる(好きではない)」という人も24.1%に上った。なかでも女性は、男性より9.5%高い28.0%と、苦手意識を持つ人が多い。「話し相手がいないと寂しい」(女性40代、宮城県)「周りの人達からの視線が気になる」(女性20代、兵庫県)など「一人=寂しい女性」と思われるのが嫌という意見が目立った。

調査ではレジャーや食事の際の外出先も調べた。一人で行ったことのあるレジャーでは、男女ともに「映画」が一番多かった。男性は66.8%、女性は58.3%に上った。「美術館・博物館・ギャラリー」と答えた人も、男性が46.5%、女性が46.9%とともに高かった。趣味性や芸術性の高い映画や展覧会などは、一人の方が気楽だと考える人が多いようだ。

男性ではほかに、「ドライブ」が50.5%と第2位となり、「車中=プライベートな空間」と捉え、ひとりドライブでストレス解消をするという声が目立った。「旅行(国内・海外)」は37.5%、「寺社仏閣」が32.4%、「登山・ハイキング」が17.5%。ひとり旅やひとりアウトドアの経験を持つ男性も目立った。

一方、女性は3位に「コンサート・ライブ・音楽フェス」(35.8%)、9位にも「演劇」(18.7%)がランクイン。趣味性の高いエンターテイメントを一人で楽しむ女性が意外に多いことが伺える。旅行(国内・海外)は27.3%だった。

アサヒグループHD発表資料より

一人で行ったことのある飲食店では、男性は1位が「牛丼屋」(77.4%)、2位は「ラーメン屋(77.1%)、3位に「そば・うどん屋」(72.3%)が入るなど、仕事の合間に一人で食べる機会が多いビジネスマンは「安い・早い」を重視しているようだ。女性は1位が「ファーストフード」(71.9%)で、2位が「チェーンのカフェ・喫茶店」(42.2%)、3位が「ファミリーレストラン」(39.1%)と顧客層や雰囲気があらかじめ予想できる系列店が多いが、9位に「洋食店」(23.4%)、10位に「イタリア料理店」(21.1%)が入るなど、ゆっくり滞在できるかどうかという点も重視している。

調査は2014年7月30日~8月5日にインターネットで男性692人、女性991人に行った。

(トラベルボイス編集部)

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