日本政府観光局(JNTO)と英国政府観光庁(VisitBritain)は2014年9月26日、東京で観光分野の情報交換と観光促進を目的とする覚書を締結した。両者は協力体制を構築し、両国間の訪問者数の増加を目指す。
JNTOでは2020年の東京オリンピック・パラリンピックを見据え、2012年のロンドン大会でのインバウンド観光推進を行なった英国政府観光庁の経験や情報を共有し、効果的な訪日プロモーションを行なう。
一方、英国政府観光庁にとって2012年のロンドン大会は、当時の訪英者数3280万人を2020年までに4000万人に引き上げる10年計画の開始年だった。現在のところ、訪英旅行者数は6%増加し、英国内での消費額は13%増加を実現している。
覚書締結後、最初のプロジェクトは10月2日にロンドンの日本大使館で開催する日英観光シンポジウム「観光業の成長戦略、オリンピック・パラリンピック大会を最大限に活かす」。林景一駐英国特命全権大使、元外務英連邦大臣・2012年オリンピック担当大臣のヒュー・ロバートソン下院議員、松山良一JNTO理事長、キース・ビーチャム英国政府観光庁海外統括ディレクターが登壇する予定だ。