米・ロサンゼルス空港に自動入国審査端末40台設置、1人あたり90秒、日本人も利用可能で手続き時間短縮に

ロサンゼルス国際空港(LAX) のトム・ブラッドレー国際線ターミナルに、新たに自動入国審査端末(Automated Passport Control/APC) 40台が設置された。これにより、ターミナルに到着した海外からの旅行者の入国審査手続きがスピードアップすると期待されている。

海外から到着した米国人およびカナダ人、ならびに米国税関・国境取締局(CBP)の電子渡航認証システム(ESTA)プログラムに申請済みの38ヵ国のビザ免除国からの渡航者がこの新端末を利用することが可能。日本人もその対象となる。

家族グループを含む海外旅行者はAPC端末を利用して税関申告書と入国カードを電子的に提出することによりCBP係官による審査時間を短縮。APC端末では、日本語を含む13ヵ国語の言語を選択でき、旅行者は説明ガイドに従ってパスポートの読み取り、端末を使った写真撮影、質問項目への回答、指紋採取(外国人旅客者)の手続きを行い、情報が採取された確認のレシートを受け取った後、 CBP係官のもとに進んで入国手続きが完了する。手続きの所要時間は 1人あたり約90秒、3人家族で約4分。

APCは無料のサービスで、事前申請や登録は不要。個人データや情報の取扱いには最高水準 の保護措置が講じられている。APC端末を利用する旅行者は税関申告書の記入が不要となる。APC利用旅客者は今後もCBP係官から旅行目的を確認されるが、セルフサービス端末の導入で CBP係官による旅客者のドキュメント読み取り作業が省略されるため、手続き時間が短縮される。

空港当局は、第2国際線のターミナル2にもAPC端末を導入する計画。ターミナル2では先頃3億 2,000億ドルの改修工事が開始され、2016年に完了する予定。また、ターミナル5でも2億5,000万ドルの改修プログラムの一環としてデルタ航空がAPC端末を設置している。

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