ニールセンは、消費者による複数のデジタル機器・複数スクリーンの用途や使い分けに関する調査結果を「マルチスクリーンの利用状況」としてまとめた。それによると、「オンラインショッピングの際はパソコンを利用」(パソコン利用目的の56%、第3位)、「家族や友人・知人とコミュニケーションはスマートフォ ン」(スマホ利用目的の67%、第1位)、「動画や映像、音楽、ゲームを楽しむ際はタブレット」(タブレット利用目的の42%、第2位)という利用傾向があることがわかった。
また、過去3か月間にショッピングを行った際に複数機器を利用したのは全体の22%で、そのうち「スマホで商品を確認した後にパソコンで購入する」(15%)するケースが最も多かった。
▼各機器の主な用途
パソコンの利用用途のうち「商品やサービスを購入するため」が3位で56%、「買い物に関する情報を得るため」が4位で50%となっているが、スマートフォンやタブレットでは同項目は上位にあがっていない。各機器の主な利用目的は以下のとおり。
▼複数機器の使い分け
オンラインショッピングを行う際には全体の2割が複数の機器を利用するが、そのうち「スマホで商品を確認した後にパソコンで購入」するケース(15%)が最も多かった。ショッピング時の機器利用状況は以下の通り。
一方で、全体の約3割が「スマートフォンやタブレットを使うことでパソコンの利用頻度が減少した」と回答。マルチスクリーン化は一層進む状況にありながら、利用目的に応じて柔軟に機器を使い分ける消費者の行動の傾向が明らかになった。
この調査は2014年9月11日~9月17日の間、日本全国の15歳(高校生)以上の男女2928人を対象に実施されたもの。パソコンやスマートフォン、タブレット、携帯ゲーム端末など7種類の機器を対象に、テレビ番組や映画、投稿動画、情報検索、地図・路線検索、ショッピング、SNSなど20種類のコンテンツの利用状況を調査した。詳細は「ニールセン・デジタル・コンシューマ・データベース2014」としてまとめられている。