ハラル認証のムスリム旅行者向けカラオケ店が登場、ラマダン明けパーティプランなど拡充へ ―コシダカ

カラオケ店「まねきねこ」を全国チェーンで展開するコシダカは、2014年12月25日にイスラム教徒(ムスリム)用にハラル対応食品を提供するカラオケ店を開設する。場所は東京・四谷三丁目で、提供する飲食物20種類にはすべてマレーシア・ハラル・コーポレーション(MHC)が認可する「ローカルハラル認証」を得た食材と専用キッチンを利用。敷地内には同時に4人が礼拝可能な約7平方メートルエリアも用意した。

また、ムスリム用に食品成分表を提供するほか、例えば「枝豆」「ラーメン」といった人気メニューについて日本の味付けのまま、ハラルフードとして用意。一般的にハラル食材は通常よりも高価だが、料理は280円から、飲み物は一律350円として料金も系列の多店舗と同程度に設定した。イスラム教が禁じるアルコール飲料やイスラム教徒でない利用者向けに「ノンハラルメニュー」もこれまで通り提供するが、キッチンや食器類を徹底して分別する体制を整えたとしている。

コシダカでは、世界で展開される日本のレジャー「KARAOKE(カラオケ)」を、ムスリムにも喜んで受け入れてもらえるよう、まずは安心して来店できる環境づくりを目指す。今後はムスリム学生用の割引料金や「ラマダン(断食)明けのパーティプラン」などのサービス拡充も行っていく予定とし、引き続きビジネスや観光、留学による訪日客への対応強化に注力、東南アジアを中心としたマーケット拡大にもつなげていく考えだ。

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