JAL(日本航空)は、2015年4月1日発券分以降の燃油サーチャージを現行より値下げし、国土交通省に申請した。2015年度(2015年4月~2016年3月)の適用条件表も、日本販売分については区分の基準額を従来の米ドル基準から日本円基準に改定し、これに沿ったもの。適用条件基準を円建てに変更したことについてJALでは、「為替変動に柔軟かつ公正で透明性のある対応をするため」と説明する。
新たに発表された2015年度の区分基準額は、2014年度の1米ドルあたり100円に換算して設定。例えば、ZoneAは2014年度の60米ドル以上70米ドル未満に対し、2015年度は6000円以上7000円未満という具合だ。JALでは燃油サーチャージの運賃額を直近2か月間のシンガポールケロシン市況価格平均に基づいて見直しており、円貨換算額も同期間の為替平均を乗じて算出する。つまり、期間中の為替平均が1米ドル=100円以上の場合は2014年度よりも上の区分が適用される(最下段表を参照)。
4月1日発券以降分の場合は、2014年12月~2015年1月の2か月平均の1バレルあたり71.02米ドルに、同期間の為替平均1米ドル118.85円を乗じ、円貨換算額を8441円に設定。この区分にあたるZoneC(8000円以上9000未満/米ドル基準では80米ドル以上90米ドル未満)が適用となる。期間中の市況価格平均が下がったため、現行のZoneDから値下げとなるが、2014年度の米ドル基準であればZoneBの適用だった。
【JAL燃油サーチャージ(2015年4月1日~5月31日発券分)】
※方面:改定後(ZoneC・新8000円基準)/現行(ZoneD・現90米ドル基準)
- 韓国・極東ロシア:500円/1,000円
- 中国・台湾・香港:2500円/3500円
- グアム・フィリピン・パラオ・ベトナム:3000円/4000円
- タイ・シンガポール・マレーシア:4500円/6500円
- インドネシア・インド・スリランカ・ハワイ:6000円/8500円
- 北米・欧州・中東・オセアニア:10500円/14000円
【JAL 2015年度適用条件表】