アジア大手のホテル予約サイト「アゴダ(Agoda.com)」はこのほど、サイト上に掲載されているホテルを対象とした「世界のホテルのバリアフリー度」を調査した。それによると、バリアフリー度が最も高いのは米国(77%)で、2位はアラブ首長国連邦、アイルランド、ポルトガル(同率 55%)だった。アジア圏内での最高は、総合結果18位のシンガポールとなっている。
同社ではホテルのバリアフリー度合いに影響を与える要因として、現地の法律や条例、利用者層、さらにホテルの築年数などがあると分析。たとえばアラブ首長国連邦では新築ホテルが多数あり、その多くがバリアフリーに対応していた。また、ポルトガルの都市ファティマ、スペインのウエルバ県、フランスの町ルルドなど、聖地巡礼をはじめ宗教に関わりの深い観光地のホテルもバリアフリー対策に積極的だったとしている。
バリアフリー度が高い国、低い国のランキング以下のとおり。
▼ホテルのバリアフリー度が高い国トップ10
- 米国(77%)
- アラブ首長国連邦(55%)
- アイルランド(55%)
- ポルトガル(55%)
- ニュージーランド(54%)
- モーリシャス(53%)
- イタリア(52%)
- ノルウェー(52%)
- プエルトリコ(51%)
- イスラエル(49%)
▼ホテルのバリアフリー率が低い10カ国
- ウルグアイ(10%)
- ベトナム(9%)
- ネパール(8%)
- タイ(8%)
- アゼルバイジャン(8%)
- カンボジア(8%)
- ボリビア(8%)
- グルジア(8%)
- モンテネグロ(7%)
- ラオス(1%)
今回の調査は、Agoda.com サイトに100軒以上のホテルが掲載されている国を対象に実施したもの。バリアフリー対応状況のデータはホテル側から自己申告をもとにした。