楽天トラベルは2014年度のレンタカーサービスの販売台数が、前年比26.6%増と大幅に増加したことを発表した。2015年3月にはサービス開始以来、累計200万台を超えて好調に推移している。国内の新車販売台数が年間550万台前後と横ばいが続く一方、レンタカー車両数は3.6%増の28万343台、事業者数が11.0%増の7325社と増加するなか、楽天トラベルでは同社のレンタカーサービスの利用動向を踏まえ、乗用車に対する新しいトレンドが見られるという。
年代別では、20・30代の若い世代の利用が前年比56.8%増と全世代で最も伸長しており、利用目的も多用。軽自動車とコンパクトカーが76%とステータスよりも実用性を重視し、デートでのレンタカー利用も常識となっているという。さらに「レンタカー女子会」や「レンタカー合コン」など、コミュニケーションの場としての活用も増えている。
一方、車両別ではラグジュアリークラスの予約が36.7%増と大きく増加。20~40代の伸びが良く、北海道や沖縄など人気観光地での利用が多いことから、リゾート地での旅行では憧れの車での非日常体験を求める傾向もある。また、2014年のレンタカー予約のうち、特典付きプラン(車両のみではなく付加価値の付いたプラン)の予約が前年比27%増となり、全体の76%を占めた。以上のことから楽天トラベルでは、レンタカーには移動手段だけではなく、旅行体験やサービス消費の目的での利用が加速すると見ている。
なお、話題の体験型レンタカーではこのほか、キャンピングカープランや、完全個別送迎やドリンクバー付の高級ラウンジのようなサービスを備える店舗、ハローキティ特別使用車プランなどもあるという。