マスターカードは、このほど132都市を対象に2015年の渡航者数を予測、「世界渡航先ランキング2015」にとりまとめた。これによると、国内都市では、東京が前年比5.1%増の約808万人で11位(前年は19位)、大阪が前年比8.5%増の約458万人で25位(前年は37位)となる見通し。同社では、政府による訪日促進策が大きく寄与していると分析。東京や大阪は今後も渡航先としての存在感を強調していくものとみている。
この「世界渡航先ランキング」は、毎年発表されているもので、海外から都市への渡航者総数(一泊以上)と、渡航者による渡航先都市での消費額で世界の都市をランク付けして予測値を算出。調査対象の132都市で海外からの渡航者数と消費額について公表値をもとに独自のアルゴリズムで分析を行った。また、シンガポール、アムステルダム、フランクフルトなどの都市が「ハブ効果」によって数値に歪みが発生するとして、それを排除する計算処理をしているという。
その結果、2015年は132都市合計で約3億8300万の一泊以上の海外旅行が行われる見通し。世界第1位はロンドンで1882万人、2位バンコクが1824万人、3位パリが1606万人と予測されている。
2015年の渡航者数予測ランキングトップ20は以下のとおり。
世界渡航先ランキング2015 上位20都市
※順位:都市(渡航者数、百万人)
- 1位:ロンドン(18.82)
- 2位:バンコク(18.24)
- 3位:パリ(16.06)
- 4位:ドバイ(14.26)
- 5位:イスタンブール(12.56)
- 6位:ニューヨーク(12.27)
- 7位:シンガポール(11.88)
- 8位:クアラルンプール(11.12)
- 9位:ソウル(10.35)
- 10位:香港(8.66)
- 11位:東京(8.08)
- 12位:バルセロナ(7.63)
- 13位:アムステルダム(7.44)
- 14位:ローマ(7.41)
- 15位:ミラノ(7.17)
- 16位:台北(6.55)
- 17位:上海(5.85)
- 18位:ウィーン(5.81)
- 19位:プラハ(5.47)
- 20位:ロサンゼルス(5.20)