NTTドコモとラオックスは、訪日外国人旅行者を総合的にサポートする新たなサービスの提供を始める。最初の取り組みとして、日本滞在中にドコモのネットワークを通じて国際ローミングを利用する中国の通信事業者China Mobile Communications Corporation(チャイナモバイル)および韓国の通信事業者KT Corporation(KT)の利用者を対象に、ラオックスで利用できる特別優待サービスを2015年10月から提供する。
この特別優待サービスは、対象利用者が日本の空港などで国際ローミングを利用するにあたり、ドコモのネットワークに接続することが条件。利用者は日本のラオックス全店で割引サービスを受けることができる。
ドコモ、チャイナモバイル、KTの3社は2011年1月に事業協力契約(SCFA)を締結。日中韓3か国間における国際LTEローミングの早期実現やコンテンツ相互提供など各種サービスの利便性向上を連携して進めていくことで合意している。今回、その合意に基づき、ラオックスとの提携がはじめて実現した。
ドコモとラオックスは今後、他の海外通信事業者や訪日外国人旅行者向けビジネスを展開する企業などに提携先を拡大していくとともに、日本滞在中に使えるお得な情報の提供、翻訳技術を活用したさまざまな言語サポート、ビッグデータを活用した訪日外国人に関するマーケティングなど、訪日市場をサポートする環境づくりに取り組んでいく予定だ。