マリオット・インターナショナルは中国最大の決済サービス「Alipay」と提携し、グループ傘下ホテルでのモバイル決済サービスとして採用することを決定した。まずは中国国内10軒のホテルから開始し、中国国内での導入を推進。2016年中頃にはアジア地域にも広げ、2016年中にアジアのキーマーケットすべてのプロパティに導入する計画だ。
ある調査によると、中国人海外旅行者の59%が、ホテル選びの際にWi-Fiの次に重視する項目として、「地域で利用している決済方法が有効かどうか」をあげたという。マリオット・インターナショナルでは中国人旅行者のニーズを満たすために、今回の提携が非常に有効だとしている。
これにより、利用者は自身のスマートフォンのAlipayアプリからモバイル決済が可能となる。宿泊の場合、チェックアウト時に請求書のQRコードまたはバーコードをスマートフォンでスキャンすると決済が完了する仕組みだ。また、到着前に決済を完了できるオプションサービスも用意する。
なお、Alipayは現在、会員数400万人、提携金融機関は200軒、1日当たりの処理件数は120万件超で、中国国内の半数以上のシェアを占めるといわれている。