2015年のツアーコンダクター・オブ・ザ・イヤーが決定し、「ツーリズムEXPO2015」会場で表彰式が行われた。この表彰は今年で10回目を迎えるもの。日頃、表舞台に立たないプロフェッショナルの添乗員を表彰することで意欲向上を図ることを目的にスタートしたものだ。
選考委員長に早稲田大学名誉教授・エジプト考古学者の吉村作治氏を迎え、観光庁、メディア、旅行会社トップらで編成した選考委員によって決定された。
受賞者と受賞の理由は以下の通り。
【グランプリ:国土交通大臣賞】
比企真由美さん(ジャッツ所属)
(理由)認知症を疑われる夫婦のツアー参加者への対応を表彰。ツアー中、数々のトラブルに対して献身的な対応で大きなクレームを残すことなく団体で帰国。現場添乗員として最大限の力を発揮した。
【準グランプリ:観光庁長官賞】
金子真理江さん(JTBサポート所属)
(理由)添乗員の付加価値を売りにする高額ツアーを中心に添乗し、高い評価を得る。また、社内インストラクターとして若手育成にも貢献。
【委員長賞】
岸香奈未さん(ツーリストエキスパーツ所属)
(理由)南米ツアー中の車で追突事故が発生。本人も負傷するなか、参加者数名の病院収容へのケアとともにツアー継続可能な参加者への対応を継続し、無事帰国した。
【会長賞】
小柴佐和美さん(PTS所属)
(理由)クルーズ客船での添乗中、悪天候で大揺れの船内を和ませるパフォーマンスや演出が講評。下船地変更のアクシデント時も、参加者を和ませ、無事にツアーを終了した。