日本政府観光局(JNTO)発表による訪日外国人数をオーストラリア・アメリカ・イギリス3か国でみると、2015年9月はオーストラリアが前年比13.3%増の3万4700人、アメリカが同10.1%増の7万6300人、イギリスが同9.9%増の2万2700人となった。3市場すべてが9月単月として過去最高を記録している。
オーストラリア・アメリカ・イギリスの直近12カ月の推移は以下のとおり。
オーストラリアは、9月後半から春休みが開始したことで家族旅行のニーズが拡大したほか、肯定的なクチコミ効果も日本の人気を喚起しているとJNTOはみている。また、紅葉鑑賞や冬季スポーツを目的とする旅行者により、引き続き10月以降の旅行者需要が見込まれるとする。
アメリカは、燃油サーチャージの引き下げや円安基調の継続、米国経済が上向き傾向にあるといったプラス要因が訪日ニーズを下支えした。
イギリスは、昨年9月に催行されたクルーズが今年は行われなかったものの、1ケタ台の伸び率で堅調な推移を見せた。円安や国内経済の上向き傾向などの要因に加え、継続する各種訪日プロモーションが訪日意欲の喚起に貢献しているとみられている。
関連記事:
(トラベルボイス編集部)