楽天、トラベル事業含む国内EC流通総額が2ケタ増、市場のスマホ比率は5割を突破 -2015年第3四半期

楽天の2015年第3四半期の連結業績(2015年7月1日~9月30日)で、楽天トラベルを含む国内Eコマースの流通総額は、前年比12.6%増の6884億円で2ケタ増となった。売上収益は11.7%増の724億8400万円、営業利益は10.0%増の250億1700万円。

楽天発表資料より

このうち、楽天市場に限るとモバイルでの流通総額の比率が51.3%となり、初めて5割超を達成。スマートフォンアプリ経由での流通総額は82.2%増と大幅な伸びとなった。

これらの動向について代表取締役会長兼社長最高執行役員の三木谷浩史氏は、楽天がスマートフォンでの取引を強化しているなか、「拡大基調にあることを象徴している」と強調。スマホアプリ経由のユーザーのライフタイムバリューがPCやスマホ向けウェブサイト経由のユーザーより高いことを踏まえ、さらなる流通総額の増加に期待を示した。

また、国内インターネットサービスで推進する「オープン戦略」のうち、楽天市場の出店外企業での楽天IDを通じた決済とポイント利用を可能とする「楽天ID決済」が増加しており、流通総額が57%増と2ケタ増に。また、楽天ポイントカードの実店舗利用も前年比で2.5倍と急拡大している。

なお、今期から任意開示区分が変更され、楽天トラベルの業績は国内Eコマースに含めて発表されることになった。これについて楽天では、エコシステムの拡大と国内のオープン戦略により、国内Eコマースの再定義が必要になったためと説明した。

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