外務省は2015年11月21日、スウェーデンへの渡航者に対して海外安全ホームページ上で注意喚起を発出した。18日(現地時間)、スウェーデン全土に対するテロ脅威度が、5段階中の3(増した脅威)から4(高い脅威)に引き上げられ、「攻撃の意思と能力を有した活動家が攻撃を実行に移す可能性は高い」としたことを受けたもの。
スウェーデン当局は、国内でテロを準備する疑いがあるとして捜査を行っていることを発表。パリにおける同時多発テロ事件を要因のひとつとし、はじめてスウェーデンの脅威度を「4」に引き上げたとしている。
外務省では、スウェーデンへの渡航者または滞在者に対して「最新の関連情報の入手に努めてほしい」「安全確保に十分注意してほしい」としている。
具体的には、テロの標的となりやすい場所(政府・軍・警察関係施設、公共交通機関、宗教施設、観光施設、デパートや市場など不特定多数が集まる場所)を訪れる際には周囲の状況に注意を払い、不審な人物や状況を察知した場合には速やかにその場を離れることが必要であるとする。
また、3か月以上の滞在予定者は必ず「在留届」を提出してほしいこと、3か月未満の旅行や出張といった場合も「たびレジ」に登録してほしいとしている。