世界の旅行トレンド2016、年間旅行予算トップはオーストラリア人で131万円、2位はスイス122万円 -トリップアドバイザー

トリップアドバイザーは、世界4万4000人以上の旅行者と宿泊施設を対象にした旅行動向調査「トリップバロメーター旅のトレンド2016」を発表した。

2016年の年間旅行予算額は、日本は1人当たり67万7600円(5600米ドル)で、アジア諸国の最高額に。次いで中国が43万5600円(3600米ドル)、インドが37万5100円(3100米ドル)、タイが26万6200円(200米ドル)などと続いたが、世界全体ではアジアはトップ10には入らなかった。

全世界のランキングではオーストラリア、スイス、アメリカの順。トップ10は以下の通り。

発表資料より

宿泊先の決定要素では、日本人の場合、ガイドブックやパンフレットなど紙媒体の影響が強いことが判明。一方、世界では「友達と家族から聞いた情報と推薦」(63%)の影響が強いのに対し、ガイドブックやカタログは影響力が最も低かった。トップ5は以下の通り。

発表資料より

また、宿泊施設に対する要望では、過去12か月で増えたものとして「自社ウェブサイトを通じた宿泊予約機能」が最多。次いで、「旅ナカの予約を到着前にサポートするサービス」が2番目に上がった。トップ5は以下の通り。

発表資料より

なお、世界の宿泊施設に聞いた2016年の収益展望については、「とても楽観視している」(34%)と「やや楽観視している」(39%)が7割強を占め、収益向上に自信を持っている施設が多い。要因については「地域で開催されるイベントや会議」(65%)や「航空運賃の値下げ」(61%)が上位に挙がった。

ただし、日本の施設は「とても楽観視している」(9%)、「やや楽観視している」(24%)と慎重な見方。インバウンドの急増で、宿泊単価や稼働率が上昇し、都市部では「宿が取れない」という現象が珍しくなくなっているなか、「やや悲観視している」(17%)や「とても悲観視している」(2%)など、マイナスの見方をする施設も2割弱あった。

調査は2015年10月15日~29日まで、世界7エリア32地域で実施。対象は旅行者が3万4026人、宿泊事業者が1万756人。うち日本人は旅行者が1326人、宿泊事業者が175人。旅行者とは、トリップアドバイザーの利用者など。宿泊事業者はトリップアドバイザーの無料マーケティングツール利用者から抽出。

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