【年頭所感】 JAL代表・植木義晴氏 ―「5年連続営業利益率10%以上」など3つの経営目標達成へ

日本航空(JL)代表取締役社長の植木義晴氏が、2016年迎えるにあたって年頭所感を発表した。

植木氏は、2016年が5ヶ年の中期経営計画の最終年にあたることに触れ、安全運航、顧客満足、財務面からなる3つの経営目標を再掲。社員一丸となってこの目標を「何としてもやり遂げる」とする強い意思を表明した。さらにサービス・商品面では、新座席やネット接続環境向上への取り組み、共同運航やマイレージサービスなどを通じた他社との連携強化にも注力。「世界で一番お客さまに選ばれ、愛される航空会社」を目指していくとしている。

発表された内容は以下のとおり。原文のまま掲載する。

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新年のご挨拶

新たな年を迎えるにあたり、一言ご挨拶を申し上げます。

昨年も大変多くのお客さまにJALグループ便をご利用いただくことができました。改めまして御礼を申し上げます。

本年は2012年に策定した5ヶ年の中期経営計画の最終年にあたります。本計画の策定以降、世界の政治・経済は大きく変化を続けており、航空業界を取り巻く環境も、為替・燃油市況の大きな変動、訪日旅客数の大幅な増加など、当初では想定し得なかった変化が生じています。今年2016年は本計画の最後の年として、全社員が一体となって“3つの経営目標の達成を何としてもやり遂げる”という強い意志を持ち、さまざまな変化に対応すべく挑戦を続けてまいります。

<経営目標>

  1. 安全運航はJALグループの存立基盤であり、社会的責務であることを認識し、輸送分野における安全のリーディングカンパニーとして、安全運航を堅持する。
  2. お客さまが常に新鮮な感動を得られるような最高のサービスをご提供し、2016年度までに「顧客満足No.1」を達成する。
  3. 景気変動やイベントリスクを吸収しうる収益力、財務基盤として、「5年連続営業利益率10%以上、2016年度末自己資本比率50%以上」を達成する。

また、本年も引き続き商品・サービスの向上を進めてまいります。

国際線および国内線において、大変ご好評をいただいております新座席や機内インターネットサービスのさらなる充実を図るべく、国際線では「JAL SKY SUITE」の展開を進めるとともに、国内線では「JAL SKY NEXT」による運航便を増やしてまいります。さらに、他の航空会社との共同運航やマイレージサービスの提携強化をすすめ、お客さまの利便性向上を図ってまいります。

「世界で一番お客さまに選ばれ、愛される航空会社」を目指し、社員一人ひとりが真のフルサービスキャリアとして付加価値の高いサービスを提供するよう努めてまいりますので、引き続きJALグループの翼をご愛顧賜りますようお願い申し上げます。

皆さまにとりまして本年が素晴らしい一年になりますようお祈り申し上げます。

2016年 元旦

日本航空株式会社

代表取締役社長 植木義晴


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